DIM SPORT JAPAN

車両ECUへのアクセス方法

車両ECUのデーターをどの様に読み書きをするのか? この点に於いても、DIM SPORT社の技術の高さがハッキリと認識できます。

1.ROMからのアクセス

概ね2000年以前の車種についてはOBD2ポートからのアクセスではなく、ECU基盤に接合されるROMからの読み書きになります。 *年式では、明確には区分けできませんので、実際には細かに車種・ECUの分類が必要です。

ROMには、様々なメーカーやタイプがありますが、DIM SPORT社ではその殆どを網羅しております。 推奨する器材はGALEP5。この機種はDIM SPORT社専用品ではありませんが、その後のサポート等を考慮すると、DIM SPORT社を通じてのご購入をお勧め致します。

POINT:通常ROMはECU基盤にハンダで接合されているので、取り外し・取り付けにはテクニックやツールが必要です。 ソケットを介して脱着式に変更し、検証を容易にする方法もあります。

2.OBD2からのアクセス

OBDとは北米から発祥した、統一規格の診断用ポーです。OBD2になってから欧州や日本等も規格参加をし、概ね2003年頃を堺に世界的に統一された診断用ポート。 このOBD2ポートを介して車両ECUに直接アクセスして、データーの読み書きをする事ができます。

*GENIUS(ジーニアス)

DIM SPORT社が販売するデーター読み書きツールです。タッチパネル方式で、操作は非常に簡単です。 キット内に付属する汎用コネクターを使えば、大抵の車両ECUにアクセスが可能です。 規格ポートと異なる車種には、それぞれ専用コネクターの用意もあります。 例 : アルファ・フェラーリ・フィアット・ランチャなどのイタリア車 ポルシェ・BMW など コネクターの種類が異なっても、操作方法は同じです。

*GENIUS OPERATION

  1. 車両OBD2にコネクターを接続、Geniusと接続する。
  2. イグニッションをON、車種を選択。
  3. モニターディスプレイに従いデーターを読み込む。

読み込む祭にはGeniusには外部電源は要りません。車両OBD2からの電源供給だけで操作することができます。

POINT:Geniusは、どんな場所でも簡単にデーターの読み書きが可能なのです。 Geniusに読み込んだデーターは、改めてRACE EVOソフトがあるPCと接続をし、読み込んだデーターの解析やチューニングを行います。 チューニングデーターは、→改めてGeniusに書き込み、→車両ECUに書き込みます。

3.ECUにダイレクトアクセス

*BOOTLOADER(ブートローダー)


2010年頃から、BOSCH製ECU(MED17)を基準にOBD2ポートからのアクセスをリジェクトするメーカー体制が取られ始めています。
DIM SPORT社では、ブートローダーを介して、ECU本体とGENIUSを接続させる事ができます。
ECUを車両から取り外す必要が出てきますが、データーチューニングも更に進化を遂げているのです。

*TRASDATA(トラスデーター)

最新車種に関しては、OBD2からのアクセスをリジェクトされているケースが多い様です。 その場合は、ECU本体の基盤から直接データーの読み書きを行うBOOT(ブート)システムです。 トラスデーターは、最新機種に対応するDIM SPORT社のデーターツールです。

POINT:器材の選択や接続方法等は、DIM SPORT社資料から得ることができます。またDIM SPORT社のサポート体制も充実しており、疑問や問題点がある場合は迅速なアドバイスを受ける事ができます。

4.RAPID

本国内でも、いよいよディーゼルターボの台頭の兆しが強くなってきました。ディーゼルならではのトルク感は実に手応えを感じるものがあります。 DIM SPORT社RAC EVOでは既に数多くのディーゼルエンジンのECUチューニングを行う事ができますが、ここで紹介するRAIPDはディーゼルエンジン専用に開発されたモジュールシステムです。 ECUのリマップとは異なり、ECUとエンジンの間に割り込む車種専用モジュールです。 オプションで、セッティングコンソールの用意もあるので、必要に応じて手軽にキャリブレーションが可能です。